【SNS投稿事例23選】SNS採用を進めたい採用担当者必見

【SNS投稿事例23選】SNS採用を進めたい採用担当者必見

近年、有効求人倍率は高い水準で推移しており、多くの企業が採用活動における母集団形成に課題を抱えています。一方で、総務省の調査によると国内のSNS利用率は8割を超えており、特に若年層にとってSNSは主要な情報源となっています。

このような背景から、従来の求人チャネルだけに依存せず、SNSを活用して候補者と直接つながる「SNS採用」がますます重要になっています。本記事では、SNS採用を成功に導くための具体的な投稿事例を23社分、目的別に紹介します。さらに、基本的な考え方から各SNSの運用ガイド、リスク管理までを網羅的に解説します。

目次

SNS採用の基本

「SNS採用」とは、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNSで情報を発信し、求職者を惹きつけ、応募につなげる一連の採用活動を指します。企業と候補者が直接つながり、相互に情報を交換しながら信頼関係を築いていくプロセスに特徴があります。

SNS採用のメリット

SNSで採用を行うメリットは次の3つです。

SNS採用のメリット
  • アカウント開設や投稿が無料のプラットフォームが多いため、コストを抑えやすい
  • 写真や動画を通じてオフィスの雰囲気や社員の価値観を視覚的に伝えることで、企業文化をリアルに届けられる
  • コメントやDMを通じて候補者と双方向のコミュニケーションが取れるため、応募前の段階で信頼関係を築きやすい

これにより、入社後のミスマッチを減らす効果も期待できるでしょう。

SNS採用のデメリット

SNSで採用を行うデメリットは次の3つです。

SNS採用のデメリット
  • 魅力的なコンテンツを継続的に制作・投稿するための運用工数がかかる
  • フォロワーが少ない初期段階では効果が出にくく、成果を実感するまでに一定の期間を要する
  • 不適切な投稿が瞬時に拡散してしまう「炎上リスク」

これらのデメリットを理解し、対策を講じることが成功の鍵となります。

SNS採用を始める3つのステップ

Step1:目的とペルソナ(ターゲット像)を定める

まず、「なぜSNS採用を行うのか」という目的を明確にします。「若手層への認知拡大」「企業文化の理解促進」「応募数の増加」など、目的によって最適なSNSや発信するコンテンツは異なります。

次に、採用したい人物像である「ペルソナ」を、年齢、興味関心、情報収集のスタイルなどを含めて具体的に設定しましょう。

Step2:目的に合わせてSNSを選定する

目的とペルソナが定まったら、それに合わせて主要なSNSを選定します。以下のフレームワークを参考に、自社に合ったプラットフォームを検討してみてください。

目的 主なタッチポイント 推奨SNS
認知拡大 まだ自社を知らない層 TikTok/X(旧Twitter)
興味喚起 企業を調べ始めた層 Instagram/YouTube
企業理解 応募を検討している層 YouTube/note
応募誘導・選考フォロー 応募を決意した層・内定者 LINE/X(旧Twitter)

Step3:SNSミックス戦略を組み立てる

一つのSNSに絞るのではなく、複数のSNSを組み合わせて、それぞれの長所を活かす「SNSミックス戦略」が効果的です。

例えば、「TikTokで広く認知を獲得し、Instagramで社風を伝え、より詳細な情報はYouTubeで深掘りし、最終的な応募やフォローはLINEで行う」といったように、候補者のフェーズに合わせてチャネルを使い分けることで、一貫性のあるコミュニケーションが可能になります。

【目的別】SNS採用の投稿事例23選

ここでは、企業のSNS採用アカウントが発信している投稿を「認知拡大」「エンゲージメント向上」「応募直結」の3つの目的別に分類し、社の事例を紹介します。

《目的1:認知拡大》 まだ知らない層に、まず届けるための投稿事例10選

TikTok:大京警備保障株式会社

警備員の日常業務を、コミカルな演出やテンポの良い編集で紹介。仕事の厳しさだけでなく、現場の明るい雰囲気や人間関係の良さを伝えることで、業界のイメージアップにも貢献しています。

※参照元:大京警備保障株式会社

TikTok:三陽工業株式会社

クイズを紹介するコンテンツや最新の流行を踏まえたコンテンツを多く発信。働く姿とは異なる普段の姿を見ることができます。

※参照元:三陽工業株式会社【公式】TikTok

X(旧Twitter):新光重機株式会社

建設機械のレンタル・販売を行う新光重機は、自社の重機と時事ネタを組み合わせたユニークな画像投稿で話題を集めました。堅いと思われがちな業界イメージを覆す親しみやすい投稿が、企業の認知度向上と応募数の増加を生んでいるようです。

※参照元:新光重機株式会社 公式Xアカウント

Facebook:伊藤忠商事株式会社

伊藤忠の先輩ってどんな人?というテーマで若手社員から組織長まで、各カンパニーで活躍している社員を紹介しています。

※参照元:伊藤忠商事株式会社 Facebook

Facebook:スターバックス コーヒー ジャパン株式会社

Facebookでは新商品の投稿だけでなく、震災の復興支援などの活動も紹介しています。働く時間以外の姿を発信することで、会社への興味を喚起し、応募につなげている事例です。

※参照元:Starbucks Partners Japan 公式Facebookページ

Instagram:ユニリーバ・ジャパン株式会社

企業ブランドのカラーで統一されたデザイン性の高いフィード投稿と、社員がリアルな声で語るインスタライブを組み合わせています。これにより、企業の魅力と働きやすさを両面から伝え、候補者の企業理解を深めることに成功しています。

※参照元:Unilever Careers Japan

Instagram:株式会社ニトリ

「ニトリで働く人」というキャッチーなテーマで、店舗や本部で働く社員の姿を投稿。気になった候補者にインターンシップを紹介しています。

※参照元:ニトリ新卒採用公式|キャリア支援

YouTube:国土交通省 近畿地方整備局 浪速国道事務所

若手職員へのインタビュー動画を定期的に配信。仕事のやりがいをリアルな言葉で語ってもらうことで、公務員の仕事に対する理解を深めています。

※参照元:Namikoku CH YouTubeチャンネル

YouTube:合同会社DMM.com

各職種について実際に働いている人にインタビュー。20分と長い時間のインタビューによって、より深く会社のことを知ってもらうことができています。

※参照元:DMMグループ採用広報 公式チャンネル

LINE:日本マクドナルド株式会社

アルバイト採用において、全国の店舗にLINEで応募できるQRコードを掲示しました。応募者が使い慣れたツールで手軽に応募できるようにしたことで、応募のハードルを下げ、母集団形成に貢献している事例です。この施策により、全体のアルバイトの応募数は30%も増加したそうです。

※参照元:応募者30%増!マクドナルドが始めた「バイト募集専用」のLINEアカウントの効果|LINE for Business

《目的2:エンゲージメント向上》 候補者との関係を深めるための投稿事例6選

Instagram:株式会社山善

専門商社としての事業内容を、現場で活躍する社員を通じて分かりやすく紹介。「#山善のリアル」というタグで社員同士の対談形式で企業の多面的な魅力を伝えています。

※参照元:【公式】株式会社山善 採用担当

Instagram:株式会社サイバーエージェント

就活生をターゲットに、リール投稿を積極的に行っています。また内定者や新卒1年目を紹介し、実際に入社後の姿をイメージさせることができています。

※参照元:サイバーエージェント新卒採用【公式】

X(旧Twitter):株式会社テレビ東京

社員の方がインターンシップや選考までの日数をメッセージ付きの写真でカウントダウンするなど、候補者を応援するようなコンテンツを豊富に配信しています。

※参照元:テレビ東京 新卒採用

X(旧Twitter):株式会社ニコン

カメラ・光学機器メーカーのニコンは、合同説明会、セミナーの告知といったものから就活に活きるアドバイスまで様々な内容を投稿しています。テキストだけの投稿だけでなく画像を用いて視覚的にもわかりやすく発信している点が特徴的です。

※参照元:ニコン 採用担当 公式Xアカウント

LINE:日本生命保険相互会社

就職活動の情報提供に特化したアカウントを開設し、多くの学生を集めています。学生が情報を定期的に受け取ることができ、また応募意欲が高まった場合、採用ページに移動できるような仕組みが整えられています。

※参照元:【新卒採用】日本生命保険|LINE

Facebook:国土交通省

堅いイメージを払拭するため、職員へのインタビューや省内イベントの様子などを定期的に配信しています。説明会の告知を広告で拡散するなど、Facebookを広報ツールとして積極的に活用しています。

※参照元:国土交通省 採用Facebookページ

《目的3:応募直結》 候補者の最後の一歩を後押しする投稿事例7選

X(旧Twitter):株式会社集英社

出版社の集英社は、新人編集者の日常や仕事への想いを、外部ブログサービス「note」で連載し、その更新情報をXで共有しました。社員のリアルな声を届けることで多くの共感を呼び、Xアカウントのフォロワーを大幅に増やすことに成功した事例です。

※参照元:集英社 採用担当 公式Xアカウント

X(旧Twitter):湘南美容クリニック

同クリニックの採用アカウントは、匿名で質問を送れる「質問箱」を活用し、候補者からの疑問に丁寧に回答する姿勢を見せています。これにより、候補者との心理的な距離を縮め、内定承諾率の向上に結びつけていると考えられます。

※参照元:SBCメディカルグループ(湘南美容クリニック) 新卒採用担当 公式Xアカウント

Instagram:株式会社ONE

社員の日常や入社したきっかけのインタビューなど、親しみやすいコンテンツを発信。投稿した過去のストーリーはハイライトで整理し、ユーザーがチェックしやすいように工夫しています。

※参照元:株式会社ONE新卒採用

Instagram:全研本社株式会社

社員の普段の姿や入社したきっかけを伝えるだけでなく、就活に関する役立ち情報も発信しています。コンテンツ数が非常に多いため、就活生が自分が入社した後の姿を想像することができます。

※参照元:全研本社採用チーム【公式】

YouTube:MIC株式会社

印刷工場の内部を詳しく紹介する「工場ツアー」や、社員インタビューを組み合わせた動画を公開しています。普段は見ることのできない専門的な現場をオープンにすることで、企業の技術力と透明性をアピールし、学生の興味を惹きつけています。

※参照元:MIC株式会社 公式チャンネル

YouTube:株式会社オープンハウス

採用に特化したオープンハウス採用チャンネルを運営しています。オープンハウスで働く人々のインタビューを豊富に配信しており、入社後の働き方がリアルに伝わる内容が特徴的です。一万再生を超える動画も複数あり、多くの求職者にアプローチすることに成功しています。

※参照元:オープンハウス採用チャンネル

TikTok:株式会社DYM

「#同期が可愛すぎる」というハッシュタグでショートストーリーを使って日常を紹介し、癒される職場の雰囲気を発信しています。視聴者の興味を引いた後に実際の応募ページへ誘導する導線を設計し、効果的な採用活動を展開しています。

※参照元:株式会社DYM

運用フローとリスク管理

SNS採用を成功させるためには、計画的な運用体制が不可欠です。「プロジェクトリーダー」「コンテンツ制作担当」「コミュニティ担当(コメント返信など)」といった役割を明確にし、チームで運用することをおすすめします。人員を確保できない場合は、一人で複数の役割を兼務することも可能ですが、その場合は特に、投稿計画を事前にカレンダー化することが重要です。また運用代行サービスを活用するという手段もあります。運用代行であればプロがノウハウを活かし、リスク管理体制のもと運用を行ってくれるため、業務負担の削減、効果の最大化、またリスクの管理を行うことができます。

炎上を防ぐためにチェックすべきこと

炎上を防ぐために下記の点について注意するようにしましょう。

炎上を防ぐためのチェックポイント
  • 差別的表現:投稿内容は、特定の性別、国籍、思想などを否定するような表現になっていないか確認しましょう。
  • 著作権:使用する画像や音楽は、自社で撮影・制作したものか、あるいは商用利用が許可された素材か確認しましょう。
  • 機密情報:オフィスの写真に、未発表の製品や個人情報を含む書類などが映り込んでいないか確認しましょう。
  • 承認フロー:投稿前に、必ず自分以外の第三者(上司や同僚)が内容を確認するフローにしましょう。

まとめ

SNS採用は、低コストで企業文化を伝えられる有効な手段である一方、成果を出すまでには継続的な運用と、データに基づいた改善が不可欠です。

成功している企業は、明確な目的のもと、ターゲットに合わせたプラットフォームを選び、候補者とのコミュニケーションを楽しみながら実践しています。

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